バランス感覚

会社を経営していると、日々様々な意思決定に迫られます。

それは何故なのかを考えてみました。
自分なりに辿り着いた答えは、「制約があるから(主に、経営資源に対して)」

ヒト、モノ、カネ、全てが余っていたら
難しい意思決定に迫られることはないと思います。

しかし、立ち上げたばかりのベンチャー企業というのは
経営資源が全くないので、優先順位の付け方一つで会社が潰れたり、大きく成長したりします。

そこで必要になってくるのが、タイトルの通り、「バランス感覚」だと思っておりして。
最近はそれを磨くように意識しています。

バランス感覚

例えば、

・労働生産性のビジネスなので、休まずに働くことで売上が上がる
(しかし、休まないと生産性が落ちるな・・・)
・営業マンの歩合を支給しなければ、必要な営業利益を確保できる
(しかし、従業員のモチベーション低下が気になるな・・・)
・多少強引なセールスをすれば、大きな売上を作ることができる
(しかし、顧客からのクレームが怖いな・・・)

上記はあくまで例ですが、こういった事例が多々ありますね。

私の持論ですが、多くの事象はゼロサムゲームではないと思ってまして、
うまく両方を狙いにいくことができると、まずはその思考で考えるようにしています。

一見、ゼロサムゲームに見えることでも
絶妙なバランス感覚で、両方を少しずつ取ったり、時期をずらすことで相反する二つの事象を両立できたりします。

先ほどの例でいうと、

・労働生産性のビジネスなので、休まずに働くことで売上が上がる
(しかし、休まないと生産性が落ちるな・・・)
→基本的には思いっきり働く!
しかし、データ分析をしっかり行うことで営業効率が下がる時間帯を見極め、出社時間を柔軟に調整して休みを取る。

・営業マンの歩合を支給しなければ、必要な営業利益を確保できる
(しかし、従業員のモチベーション低下が気になるな・・・)
→四半期ボーナス制にすることで、歩合の払い過ぎで業績悪化という事態を避ける。
また、万が一のことがあった時に従業員に協力してもらえるような人間関係を構築しておく。

・多少強引なセールスをすれば、大きな売上を作ることができる
(しかし、顧客からのクレームが怖いな・・・)
→中長期的な視点で考えた時に、絶対に顧客満足度を下げるべきではない。
1トランザクションの利益を最小限に留めることでLTVで利益の最大化を図る。

こういった思考で考えるようにしています。

ここの舵取りこそが経営の醍醐味だと思ってまして、
資金繰りもそう。

節約一辺倒、投資一辺倒では絶対にダメ。
常に適切な利益を計上しながら、ギリギリのラインで未来投資をやめないこと。

その為には経営陣だけが個人的に潤うとかは論外ですね。
そんな経営者の為に働く人間はいませんから。長期的に考えると間違いないことだと思っています。

極端な話、上記の話もバランスの問題になってきますね。
自己破産のリスクを背負い、多額の連帯債務を背負っている創業社長が
個人的資産を残しておくこと自体は当たり前だと思いますし、
何かあった時に会社にインする為の資産は作っておくべきです。

しかし、そのスタンスを何年も続けるべきではないということです。
ここも創業者が絶妙なバランス感覚で切り盛りすべき分野です。

ということで、若干話が脱線しましたが、
最近、経営についてもっとも大事なことはバランス感覚だな、と。

そんなことを考えながら日々仕事に当たっています。
これから経営者を目指す人には是非身につけていただきたいスキルですね!




ココザス安藤義人の
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