投資商品には様々な種類がありますが、今回はコインパーキング投資について書いてみます。
コインパーキングとは、月極駐車場や有料駐車場(入り口に管理人がいるタイプ)とは違い、車両をロックする駐車場装置と精算機を駐車場内に設置し、誰でも24時間利用できる無人の時間貸駐車場のことをいいます。
コインパーキングは私もたまに使いますが、投資商品としてどうなのか気になったので調べてみました。
コインパーキング投資とは?

コインパーキング投資とは「コインパーキング利用者からの使用料で収益をあげる投資手法」になります。
一概にコインパーキング投資といっても2つの方法があります。
それは「自営」と「一括借り上げ」です。
自営とは
土地を用意し、自費で機械を設置して運営することをいいます。
運営管理を専門会社に委託することも可能です。
一括借り上げとは
駐車場の土地をコインパーキング業者に貸し、毎月の売上の一部を業者から受け取ることをいいます。
土地に関しては、購入するか他人から借りるかのどちらかになりますが、どちらにせよコインパーキング投資で使用する土地は自分で用意し、その後の管理・運営の委託はどうするか?という話になります。
コインパーキング投資を始める多くの人は、
土地の有効活用として始める人が多いようで、土地を新たに取得して開始する人は少ないようです。
初期費用は?

それでは早速、初期費用についても見ていきましょう。
何に費用がかかるのかというと・・・
・土地購入代金
・土地舗装費用(アスファルト舗装、車ライン引き、車止めブロック、フェンスなど)
・機械設備工事費(監視カメラ、精算機、ロック板など)
・看板費(料金案内板、看板照明など)
そして、土地購入代金は抜いた金額でいうと、設備購入の場合の相場は5台~10台規模の駐車場で300~400万円程度といわれています。
自営の場合の初期費用は、土地購入費用+設備購入費用(300~400万円程)などがのお金がかかるのに対して、
一括借り上げの場合は、土地購入代金以外の全て(土地舗装費用など)を負担してもらえます。
※一括借り上げは全ての土地が可能という訳ではなく、駐車場管理会社が現地調査をした結果になります。
なので、元々土地を持っていて有効活用できていないという方に適していますね。
メリットは?
投資額が少ない(土地持ちであれば)
先ほどもお話しましたが、現在土地を所有していて、一括借り上げを選択する場合は、投資金はゼロでも開始できます。
自営の場合には土地+設備購入費用(300~400万円程)が導入費用になります。
また、ランニング費用に関しては、電気代と清掃費用が掛かってきます。
※一括借り上げの場合は負担金額は1円もなく、売上の約20%が収益として支払われます。
狭い土地・不整形地でもOK
狭小地や変形地でもコインパーキングとして成り立ちます。
極論をいうと車一台分のスペースと精算機を置くスペースさせあれば大丈夫です。
起伏のある土地でも、整備をすれば可能な場合もあるので土地の形状に関してはあまり気にしなくても大丈夫そうですね。
準備期間が短い
契約から2週間〜一ヶ月あれば事業を始められます。
コインパーキングに使用する土地に建物があって解体が必要な場合は、解体・舗装・設備設置の必要があるので一ヶ月ほどかかりますが、
すでに舗装されていて設備の設置だけでよい土地の場合は、管理委託業者を選定するだけなので2週間ほどで事業開始できます。
撤退や転用がすぐにできる

もしも何らかの理由で、コインパーキング経営から撤退しなければない理由ができたり、土地を転用をさせたくなった際は、管理委託業者と合意ができれば、すぐに事業をやめることができます。
開始したら何十年間必ず続けなければいけない、という制約がないのは良いことですね。
老朽化、災害リスクが低い
建物とは異なり、貸すのはあくまで土地なので老朽化の心配は少ないです。
設備機器のメンテナンスは必要ですが、土地に関しては必要ありません。
災害リスクに関しては、海辺や山の近くであれば心配はありますが、それ以外の地域で考えるとほとんど気にする必要がなさそうです。
デメリット(リスク)
価格競争がおこる
近隣に安いコインパーキングができてしまうと、稼働率が落ち収入が減少する可能性があります。
繁華街などでは、すでに価格競争が始まっている地域もあります。
土地の利用効率
コインパーキングは1フロア分でしか土地を活用できないため、アパート・マンション投資と比較した際に土地利用効率が下がります。
仮に、同じ土地に10階建のマンションを建設できる場合には、延べ床面積が大きくなるので収益力がそれだけ変わってきます。
駐車場内でのトラブル
だいたいのトラブルは、管理会社が対応してくれます。
しかし、最近は駐車場に車を放置していくというトラブルもあるようです。
車両を処分するためにはお金がかかるため、ナンバープレートを外して放置していくケースが多いようですね。
放置車両を撤去するための処分費用、そして放置車両が置かれていた箇所での機会損失などはダイレクトに収益に影響してきます。
と言っても、確率的にそこまで多く発生するわけではなさそうですし、全体的にデメリット/リスクは少ない印象を受けました。
まとめ
土地は保有しているだけで固定資産税などの税金がかかるので、遊休地を保有している場合にはコインパーキング投資を始めるのも1つの手段だと思います。
アパート・マンション投資に比べると初期コストが相当少なく済むのと、しっかり活用されると表面利回り20%程度になることもあるようなので、投資手法の一つとしては面白いかもしれません。
※土地ごと購入の場合には4%〜8%程度を目標に投資されている方が多いようです
もし、コインパーキング投資を始めるとしたら、一番のポイントは土地の仕入れになってくるので、土地の現地調査などが非常に重要になります。
資産形成というよりは、プロ向きの資産運用、投資という感じでしょうか。
引き続きリサーチしてみます。