おはようございます。
ココザスの安藤です。
本日はお盆休み×日曜日ですが、午前中から仕事が入っていることもあり、
朝4時起きでボーッと考え事をしています。

さて、最近強く感じることがあります。
改めて勉強になったという言葉が合っているかもしれません。
それは、小さな会社の創業経営者は意思決定一つで会社を良くも悪くもできるということ。
数ヶ月前、ギリギリのところでフルアクセル踏んで戦っていましたが、
当時はモヤモヤしながらも切り捨てられない事柄が社内に多くありました。
今振り返って思うと、切り捨てられなかった理由は、結局はすべて自分のエゴから来ていたな、と。
「会社を大きく見せたい。その為に従業員を大量に採用したい」
自分がマネジメントするのだから、人材の質には多少目を瞑ろう。どうにでもできる。
「前職の時の成長スピードを超えたい。よし、オフィスを移転しよう」
販管費を増やしても、あとから業績は付いてくる。俺ならできる。
「大きな金額を動かしたい。その為に軍資金が必要だ。自然成長を待っている時間はない」
しかしエクイティファイナンスは嫌だ。よし、デットだ。全てを担保に入れて調達だ。
リアルにこんな心境だったのだと思う。
しかし、高すぎる自分のいきたい世界と現実とのギャップに悩み、社内は不協和音のオンパレード。
そこから、幹部メンバーと真剣に向き合い、「決断しなければならないこと」に一つずつ着手。
一旦目標を下げて、ドラスティックに経営改革に乗り出しました。
取り組んだこととしては、
・真面目じゃないメンバーに辞めていただく
→仕事中にサボるとか、そういうレベルの方のみ対象
・業務内容、取引先を絞り、時間あたり利益の高い仕事のみにフォーカス
→「儲からないけど時間が取られること」からの解放
・残ったメンバーの強みにあわせた分業体制を敷く
→得意な仕事だけをしてもらうので、0から教育する必要がない
・粗利益率の向上
→もう少し分解すると、1成約あたりの単価アップと原価率の改善
・粗利益額に紐付いたインセンティブ制度の導入
→やはり人のモチベーションの源泉はお金。成果はしっかり還元する体制を用意
多分、クリティカルな施策はこれくらい。
改めて文字にすると恥ずかしいくらいに当たり前のことを当たり前にやっただけです。
たったこれだけで、業績は一変します。
もちろん、メンバーも相当頑張ってくれたし、退路を絶って仕事に取り組んでくれたと思う。
しかし、働いている時間や心理的不可などを定量的に計測すると、実はそこまでは変わらないはず。
にもかかわらず、給与を増やし、休みを増やすことができている。
毎日同じオフィスに通って、同じ業務を同じボリュームこなしているのに待遇が全く変わる。
昔の恩師にずっと言われていた言葉を思い出します。
「メンバーには正しい努力をさせてあげなさい。それがあなたの仕事」
少し長くなりましたが、何を言いたいかというと、
小さな会社は創業経営者の舵取り一つで大きく変わるということ。
この事実を肝に銘じ、今後も正しい意思決定を続けていかなければならないと強く思った次第です。
さて、同時に少し未来のことを考えています。
全くのアウトサイダーとして参入し、現在は不動産関係の仕事が売上の100%を占めておりますが、
この業界を徹底的に深掘りするか、それとも当初のビジョンである新しいタイプのコングロマリットを作っていくか。
もうある程度見えているのだが、メンバーの意見も聞きながら、自分の中で答えを出そうと思う。
また更新します。